令和 3年　9月 18日　　”旅は終わり、”

ある程度予想はしてきましたが、今月でひとつ旅が終わる事になりました。昨年は経験していないコロナ禍に誰もが右往左往。前例ない事も緊急避難的に対応してきた訳ですが、今年に入り不定形を形としてきちんと整理していく中で、当然あり得るだろうとは思っていた事。それが想定よりも早くに決まりました。

最初に聞いた時は、ちょっと複雑な気持ちでした。”まだ観ぬ世界、新しい出会いを臨む”のが広義の”旅”だとすれば、「まだもう少し旅をしたい」という気持ちが正直なところ。今このタイミングは公私ともに”やり切った”と言うには1年早い。

一方でコロナ禍収束後を考えた時に、今のままの状態だったとすると、”どっちに””どこまで行くのか”判らない不安定さもありました。コロナが無ければあり得なかったであろう今回の結末。クタクタになって”もういい加減帰りたい”ではなくて、”あと少し”の名残惜しい気持ちを持って家に帰る事が出来るのは、幸せな事なのかもしれない。数日考えてそう思うようになりました。

5年半前から始まった”旅の季節”。自分が想像していたものよりも”まだ観ぬ世界”は遥かに広大で、奥深かった。公私ともにここまで全速力で走った事が無かったので常に忙しかったし、葛藤もありました。それも含めて面白かった。自分が観てきたものは、世界のほんの一部ではあるけれど、点が線になり、線が面になり、面は多重積層の立体になって、そこを掛けていく楽しみを知る事が出来ました。出来得る目一杯をやったので悔いはありません。

40代は営業から今の部門に異動、後半5年半は東京単身生活〜コロナ禍と激動の時代でした。次の10年は会社生活終盤。激動はきっと変わらねど、コロナ禍後も含めて「どう生きるか」。

「旅は終わり、次は」。コロナ禍で身動きが取りづらかった分、想像や準備をするにはこの1年半は充分な時間でした。次の10年は”旅の季節”で見つけたモノを整理して、足元を見直し、毎日過ごす時間の価値を深くしてゆきたい。これまでと全く同じスタイルでいく事は考えていません。今いくつかその準備を進めています。

今日最後の片付けに浦安に移動します。