平成25年8月30日　　点が線になる

26日（月）から東京で勤務しています。私の部署は今が最繁忙期。少しでも業務効率を高めるという事で、長期出張扱いで呼ばれたメンバーに入ってしまいました。下のチビは2歳半今が一番手が掛かる。「家族は助け合って一緒に暮らす」というのが我が家の共通認識。期間限定とは言え長期出張が不可避となった時は皆ショックでした。東京に出発した25日（日）朝、息子が特製おにぎりを作ってくれました。得意技”おこりんぼうパパ”おにぎりではなく”ニッコリパパ”をリクエスト。新幹線で開けてみたら、笑顔では無くなんだか泣き顔・・・。毎週末できるだけ帰るつもりでいても、離れるのはやはり寂しい。

東京仮住まいは、千葉県市川市にあります。今まで全く縁の無い場所、電車を降りて駅前ロータリーに立った瞬間、前後左右全く未知の世界でした。これから暮らすその場所が画用紙の真ん中の点ひとつ・・・こんな事は本当に久しぶりの事。バスに乗って辿り着いた寮は思いがけず快適便利で一安心。先に送った荷物の梱包を解き部屋の整理は3時間程で終了。夕方一緒に来た同僚と二人自転車で近所を探検する事になりました。地図を全く観ず気の向くまま走る。すぐ近くに煙突のある銭湯を発見し同僚は大喜び。商店街を抜け、千葉街道の旧道を走り、思いの他立派な屋敷が並んでるのにびっくりしながら元の市川駅到着。最初は不安そうだった同僚も気が付けばワイワイ話しながら1時間程で無事寮到着・・・。全く知らない町に落とされて暮らし始めたら、一瞬一瞬が発見の連続です。

26日（月）初出勤。オフィスは東京駅から徒歩10分、すぐ裏には日本銀行があります。出社しても我が上司特にメンバーに紹介する事も無く始業（元々東西１グループの為普段からテレビ会議で毎週顔はあわせている）。大阪から送った書類とパソコンを2時間程でセッティングすると、午後は普通に先週からの続きの仕事をやっていました。周りのメンバーも知っている顔ばかりで1日で環境に慣れました。この御時勢人を動かす事は簡単なんだ、なんだか複雑・・・。但し、一週間過ごしてみて意思決定の中枢に近いという事はピリピリする反面刺激的で面白い。やはり日本の中心地、夜の街もまだ東京駅周辺しか歩いていませんが光の洪水でした。

初日市川駅に降り立ったあの瞬間点だったものが、今はそれを中心に線がどんどん増えている。線が増えればなんとなく形になってくる。長期出張は本意では無いけれど、折角こういう環境にいるのだから楽しむ事を遠慮するつもりもありません。点が線になり、いつか面になる。その時今の景色がどんな風に観えるか？


・・・束の間の東京生活、スタートしました。