平成28年9月20日　　リミットからリミットの生活

7月1日付で東京勤務・単身生活がスタートしました。それからまだ2ヵ月半なのですが、慌しく着任しそのまま単身寮に移動、バタバタと引越荷物を受け取った日が遥か昔のように思えます。

写真は新しい職場からの展望です。東京駅は目の前で、大阪帰省時は出発15分前に職場を出て新幹線に飛び乗っています。その先ビルの合間には皇居の緑が覗き、東に目を向けるとスカイツリー。新しい職場の展望と立地は抜群です。それでも2年前には観えていた東京タワーは建設中の隣接高層ビルに隠れてしまいました。もう暫くしたらスカイツリーも別のビルの陰に見えなくなります。たった2ヶ月半生活しただけですが、東京の活気と変化には驚かされます。

東京メトロの改札・・・ではなくオフィス入口のセキュリティゲートです。IDカードをかざさないと通行ができません。職場でもトイレに出るのも会議室に移動するにもIDカード必須。前の人につられてかざし忘れると以後扉を通行ができなくなります。

素晴らしい展望と近未来オフィスにワクワクしたのも数日。すぐに仕事のピークがきて平日は寮と職場だけを往復する生活に突入しました。土日家族の元に帰るためには平日稼ぐしかありません。朝食が始まる時間キッチリに食事をして職場に向かい、夕食が食べれるギリギリに仕事を切り上げる。リミットからリミットの生活が、東京での今の日常です。

私の部署は官公需向けの仕事故、中央官庁がある東京が本拠。これまでの大阪とは異なって日々中央から全国から情報が届き、リアルタイムで仕事が動いています。加えて東京赴任と同時に分不相応な役割をひとつ拝命しました。その仕事も加わって持続可能ギリギリでのフル回転の毎日。心身ともにしんどいけれど新しい経験は面白い。”今しかできない事”をする。まさかその対象が仕事になるとは思ってもみませんでした。これもまた有限だからこそ今、集中するのも悪くないかな、と感じています。


こんな生活をしているので東京生活を満喫できたのはほんの数日なのですが、数少ない東京での休日は結構楽しいものでした。忘れないうちに・・・

7月3日赴任早々、一足先に東京単身生活をスタートされたrenさんが浅草寺界隈で素晴らしい週末をセットして下さいました。東京在中のバイク + キャンプお仲間も御紹介頂き、東京下町観光 〜温泉〜飲み会と楽しい1日でした。まだ自分に余力無く、折角お知り合いになれたのに御一緒する機会暫くなさそうですが、ご縁は大事にさせて下さい。

浅草寺をお参りするキリンから飛び出したような不良(？)外人モーターサイクルクラブの連中。

8月6日は所用で新宿。昼間の新宿ゴールデン街。私は夜のネオンを観てテンションが上がるタイプでは無いので、昼間明るいうちに見学できれば充分。その後新宿御苑に向かいます。

手入れの行き届いた芝生、トトロで出てきそうな大木。この日は真夏日でしたが、大木の木陰はかなり涼しく、カップル、子供に外国人、一人読書もチラホラ。街中にこれだけの緑の空間があり、それを楽しんでいる人がいるのが素晴らしい。その後明治神宮〜青山墓地〜赤坂〜六本木まで歩いた後、寮に戻りました。

8月7日は鎌倉〜逗子を巡りました。元々母方の里があり、幼少時代には毎年鎌倉・由比ガ浜から逗子の辺りまで祖父や叔父達に遊びに連れて行って貰った懐かしい景色です。車や人は多いけれどTUBEやサザンの曲の世界そのままな華やかな夏がありました。

日本橋の獅子像です。3年前の長期出張時にはこの近くに東京のオフィスがあり、夕方17時のベルと同時に日本橋界隈をブラブラ散歩していました。首都高が真上を通って景観は興醒めな日本橋ですが、この気高いブロンズ像が好きで何度か寄りました。「よー帰ってきたな！」と言っている（・・・ように感じた）。　3年前最初この地に降り立った時、前後左右全く知らない土地で、自分がいる一点だけが世界でした。そこから点が線となり、大阪に戻る頃には線が三日月になりました。その経験が、今回の転勤での違和感無いスタートを後押ししてくれています。

望んだ生活では無いけれど、誰もが今ここでの生活を得られる訳でも無い。折角得た機会は大事にしたい。東京には歴史があり、それを辿れる建物・景色が沢山残っています。そうした場所を辿りながら東京を歩きたい。幸いリミット生活も季節もの、まだ一段落する目処は全く経っていませんが、今週末には相棒を呼び寄せる予定です。