令和2年　10月 17日　紀伊半島ツーリング

RYUBE九州のシャーミンさんから、リフレッシュ休暇で1週間本州ツーリングをするとの連絡を頂いたのが1ヶ月前。最近では2016年信州ツーリングに遠路はるばる信州まで駆けつけて共に走り、2018年都井岬ツーリングでは逆に九州に私が参加させて頂く感じだった。2年振りに御一緒する機会を逃す手は無い。

まだコロナ収まらぬ御時勢ゆえ、(本当は正式にやりたかった)RYUBE大阪では無く有志メンバーで企画。シャーミンさんの行程に各自が便乗させて頂くスタイルで開催。Ripさん、まっちんさん、ルーキーさんが参加して下さった。

○ 17日（土）

天気予報通りで朝からガッツリ雨。カッパは勿論、グローブカバー、ブーツカバーも装着して完全フル装備で9時出発。309号〜168号で紀伊半島を南下する。覚悟を決めてしまえば雨もそんなに悪くない。但しスーパーGTで言えば今日は300クラス。周りの車よりもアベレージスピードを落として走るので、いかに安全に抜いて貰うかに気を遣う（笑）。

道の駅「十津川郷」で休憩を挟み、13時過ぎに宿泊場所「渡瀬温泉　とのなしの郷」到着。本当は川湯温泉でキャンプ予定だったがあまりに天気が悪かった為、数日前にここのコテージ（バンガロー）に変更。

チェックインを済ませてすぐに、ルーキーさんとまっちんさんが到着。九州流に早速乾杯しましょう、というまっちんさんに思い留まって頂き、ルーキーさんに車を出して貰って、道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に買い出しに出る(道の駅の中にAコープが最近移転)。

買い出しから戻るとRipさんが到着。御自慢ハイエースが一段と格好良くなっていた。大阪メンバー4名揃ったところで乾杯！ちなみに大阪の皆さんはこの悪天候を考慮し車移動。そのお陰でたっぷり差し入れを頂き、思いがけず超豪華な宴会メニューになった。

肝心のシャーミンさんは・・・。朝一番フェリーで南港到着後、高野山〜龍神〜白浜〜潮岬とこの土砂降りの悪天候もろともせず順調に行程を進めていたが、那智の滝で時間が掛かって16時出発の連絡。渡瀬温泉にゆっくりつかって18時、風呂からあがった頃に無事到着。

取り敢えずの到着の一杯から宴会再開。ここでまっちんさんPresentsのBBQをバルコニーで開始。2kgという分量にまず驚き、元ホテルマン仕込みの味付けは絶品。私はホルモンが抜群にお気に入り。楽しい宴会は時間を忘れ、気が付けば日付を超えていた。最後の全国ミーティングとおんなじ感じだ（笑）。皆さまお疲れさまでした。

バイク組二人分でも充分すぎるハンバーを持ってきて下さったのはルーキーさん。今回は残念ながら参加出来なかったくるりんさんが託して下さったとの事。バイクで走ってきた自分は到着した後の事など考えもしなかった。そう言えば5年前の信州ツーリングも土砂降りの初日だったけれど、泊めて頂いた別邸にサンルームみたいな場所があって、参加者全員のウェアを干させて貰ったのを思い出した。変わらずお心遣いに感謝。缶ビールの数は最終的にはこんなものではありませぬ。

○18日（日）

起きれるか心配したが無事6時起床。「朝は早いんです」というルーキーさんが、わざわざ近くまで缶コーヒーを買ってきてくれた上にゆで卵まで用意してくれた。あれだけ缶を空けたのに不思議と二日酔い無。爽やかな朝だったが・・・。出発直前に小雨がパラパラ。昨日あれだけ降ったのから今日は大丈夫だと思っていたのに！

今回の参加者5名。車組に見送られて予定通り7時半過ぎ出発。169号から311号に折れて丸山千枚田に立ち寄る。

雨で無い方が勿論良いのだが、雨だからこその景色もある。熊野の山々に雲が立ち込めている景色は、熊野詣の経由地でもあったこの辺りの雰囲気が良く出ていた。

311号で熊野灘に抜けた後は高速を使って伊勢神宮を目指し北上、10時45分外宮到着。

外宮〜内宮を廻る。シャーミンさんは最近ツーリングに併せて御朱印を貰うようになったとの事。御朱印帳は若干かさばるかもしれないが、良い記念になりそうだ。最近の神社ブームだからか、昔来た時やRYUBEの伊勢ツーリングの頃よりも参拝者が多い。

参拝後は昼食に良い時間。事前のグループLineで話題に挙がった伊勢うどんを目指すかどうか。以前同系統の吉田うどんの名店をRYUBE大阪のメンバーをお連れして飛び切り酷評だった。シャーミンさんはわざわざ和歌山ラーメンを食べる為に白浜に立ち寄った程の麺好き。かなり迷ったが「”ご当地グルメ”こんなジャンルもあると思って食べてみて下さい」とのまっちんさんのお言葉を思い出して、食べてみる事にする。

お気軽におかげさま横丁で済ますつもりが、あまりの人の多さに（東京原宿と同じ人混みを感じた）諦めて、急遽調べた「起矢食堂」に向かう。昔の外宮と内宮の参拝道沿いにある小さな店。二人とも頼んだのがおろしうどん（冷）。

出てきたうどんを食べてみる。ん？・・・美味しい。確かにこしは全く無いけれど、麺はよく汁を吸って食べ応えがあるし、汁は黒っぽい見た目とは異なり薄味でダシが良く出ている。　「これはこれでありですね。美味しいです。」と麺好きのシャーミンさんにも好評で安心した。美味しい伊勢うどんは、ちゃんと美味しいんだ、お伊勢さん大変失礼しました。

給油後、伊勢志摩スカイラインに向かう。暫く走っていなかったので忘れていたがここの山頂展望台からの眺めは格別。たった16kmに900円は若干高いかな、と当初思っていたが、山頂展望台の入場料だと思えば高くない、と今回改めて感じた（何しろ東京タワーやスカイツリーは平気で2000円超なのだから）。

これから向かう渥美半島。この遥か向こうには単身赴任先があって、一週間後このレポートも千葉で書いているのだが、そんな事は関係無くて。今走ってきた道の先に海峡があって、そこを渡れば渥美半島〜鎌倉〜日光まで続く道がある・・・と思うと自分が走る訳でも無いのに旅心でワクワクする。

伊勢湾フェリーが出発する鳥羽港には予定通り2時半到着。純朴な港だ、昔RYUBE大阪でも1回だけこれを使ったツーリングをした事がある。「渥美半島ツーリング」では静岡まで走ってうなぎを食べて帰ってきている。今でこそ近場大好きケロだが、こんなツーリングを企画していた時期があったんだ（笑）。久しぶりにレポート読み返してみたら、12年前と全く同じ構図の写真があった。船のカラーリングも変わってないな。

15時10分出航。朝は小雨でスタートしたけれど、伊勢からは気持ちの良い快晴となった。シャーミンさんの今後の行程は、浜松〜鎌倉〜アクアライン〜成田〜日光〜軽井沢〜草津〜長野〜白骨温泉〜乗鞍温泉〜大阪を残り5日掛けて走るというもの。

2日間の紀伊半島では大阪メンバーからは「もう少し余裕を持たれては如何ですか？」と皆が心配する程ハードな行程だったが、それを走り切ってしまうところがシャーミンさんの凄いところ。行きたいところを目一杯線で繋いで目的地を目指すところ、見かけは全然違うが実は九州の名誉会員・銀だこ氏直系なのかもしれない。

こっちから写真を撮っていたら、シャーミンさんからもこんな写真が。港で仲間を見送るなんて、そうそう機会が無いので一回やってみたかった。見送り旅もまた良いものだ。

帰りは勢和多気ICまで高速で戻り、そこから368号〜166号の快走路を久しぶりに走る。この道はバイク多かった。南阪奈経由で19時過ぎ無事帰着。

シャーミンさんの今回の冒険ツーリングには遠く及ばないが、それでも2日間で走行距離は500km。雨走行、晴走行。宴会、温泉、伊勢神宮、うどん、伊勢志摩スカイライン、伊勢湾フェリー。盛り沢山の充実ツーリングになった。その後シャーミンさんは行程をすべて消化して福岡に無事帰着。いつか私も行きたい場所を繋いで同じようにロングツーリングをしてみたいものだ。

次回は3年後。新生RYUBE九州/大阪誕生のきっかけになった第1回全国ミーティングから節目の20年、10回やって休止した全国ミーティングをやる事にしている。九州幹事は子忍者君から次世代を託されたシャーミンさん、大阪幹事は私。行先は今回の幹事打合せにより（ただの宴会だけど）、四国に決まった。

シャーミンさんがグループLineで書かれていた通り、バイクで繋がった縁というのは有り難い。貴重なロングツーリングに時間を作ってくれたシャーミンさんから始まって、こういう難しい時期でも集まってくれる仲間がいて楽しい時間を過ごす事が出来た。溯れば5年前の信州が今回に繋がり、次の楽しみの実現性も増してきた。シャーミンさん、3年後が楽しみです。宜しくお願いします。

参加頂いた皆様(検討頂いた方も含めて)、ありがとうございました。