平成29年1月21日　　合鍵製作

(上が20年使ってきたキー。下が今回削って貰った次期メインキー）

昨年末夜掛け後の給油時。若干錆びていたタンクキャップの鍵をこじ開けたら、20年使用していたキーがいがんでメインキーのオンオフが引っ掛かるようになった。考えてみたら20年間使い続けてきたのだから、擦り減って当然か。とは言えある日メインスイッチが回らなくなったら大変だ。

自宅に戻って探してみたがスペアキーが見つからない。そこで合鍵を製作する事にした。調べてみたらこの頃のバイクキーは溝が掘られていないブランクキーから合鍵を作る事ができるらしい。但し純正ブランクキーは硬度がある為、普通の合鍵屋では断られるケースがあるそうだ。

大阪に戻りT工場長に相談、カワサキ純正ブランクキーは赤男爵店で取り寄せて貰った。削る作業にも対応できるが、専門業者の方が失敗のリスクは少ないとの事。そこで年末年始関東近辺の専門業者をネットで探してみた。折角ならば合鍵製作のプロに依頼して、作業を観てみたい。職人気質がプンプンするHPで「誉ロックサービス」は比較的簡単に見つける事ができた。

1月21日の「筑波山ツーリング」で事務所を訪問。東京からは首都高〜東北道を乗り継いで1時間半程。住宅地の真ん中にあるので2〜3周を近所を迷った後なんとか到着。

愛嬌のある主人とは、大阪出身という事ですぐに意気投合。メインキーとブランクキーを渡すと前触れも無くいきなり作業がスタートしてビックリ。慣れた手つきで、事前に聞いていた通り数分でスペアキーが削り出された。なる程こうやって合鍵を作っていたのだ！早速新しく削ったキーでZX-11に戻りメインキーを回してみる。全くストレス無くエンジンが掛かった。

その場で20年使ってきたキーは名誉引退、新しく削って貰った2本のうちの1本をキーホルダーにつけ替えた。折角なので鍵について色々教えて貰った。簡単そうに見える作業ではあるがキーによって削るポイントが違う事、削る道具の精度は十分の一か百分の一ミリレベルで調整をしている事、某国産高級スポーツカーのキーはチタンで出来ていて合鍵製作に難儀した事等々・・・。話が面白くて結局1時間以上も長居してしまった。

合鍵製作費用はビックリする位安くて、「こんな値段で良いのですか？」と思わず聞き返してしまった。鍵の知識も得る事ができて満足。誉店長、ありがとうございました！