平成２４年３月３日　　１０年

本日３月３日は、我が家の結婚記念日です。初心忘れないように、と久しぶりに１０年前の結婚式のビデオを観てみました。自身も含めてスピーチして頂いた皆さんが一様に言っていたのが「正反対の二人」。妹の「太陽と月」は良いほうで「黒と白」「アウトドアとインドア」等々・・・。最後の挨拶でミミオヤジが　「結婚生活には必ず”山あり谷あり”がある。そんな時は出席されている皆さんのお力添えを是非頂きたい」と言っていました。皆さんの期待（？）と懸念通り、我が家の結婚生活はスタート当初から価値観のぶつかり合いで、深〜い谷からのスタートでした。当たり前の事ですが、独身の付き合いと一緒に生活するのでは全然違うもので、些細な事から衝突の毎日。正直何度か、会社から帰宅してみたら家の明かりが真っ暗で”実家に帰らせて頂きます”の置き手紙が机にある・・・という状況を覚悟した事がありました（苦笑）。


まずは、お互い”夫婦は以心伝心”の幻影を取り払う事からのスタート。元々違うもの同士、「何も言わなくても判ってくれる」というのはお互い余裕と逃げ道があるからできる事で、毎日顔を合わせる夫婦だからこそお互いの考えや領域をひとつひとつ確認していかなければならない。そんな当たり前の事からスタートして、一歩ずつ”夫婦”を作ってきました。お互い「多分なんとかいけそうだ」と思うようになるのに３年は掛かりました。そしてその頃、息子が誕生。去年は娘も加わって家族４人。深い谷から出発して、あとは山を登り続けるだけ！？実際は何度も山あり谷ありを経ながら丸１０年の本日に至る事ができました。１０年前の結婚式に出席頂いた方も含め、見守り支えて下さった皆様ありがとうございました。


嫁さんは今でもよく「価値観が違う」と言うのですが（特に私の趣味に起因する冷戦時）、それはあくまで表面的な嗜好や性格の話であって、私個人は「我が家の根本的な価値観」は普遍だと思っています。その価値観とは、「家族みんなで、仲良く楽しく暮らす」という事。このベースがある限り我が家は大丈夫。１０年経ってようやくそう言えるようになりました。この１０年は文字通り「家族を造っていく」１０年でした。第一章がなんとか無事終わり、次の第二章は「家族が成長する」１０年です。